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思い出の信越本線旅行記

今年はしなの鉄道線開業から15周年、そして信越本線開通から125周年という節目の年です。そんな今年、日本で最後まで定期運用に就いてきたしなの鉄道169系3編成の引退が決定しました。引退を惜しむファンが連日訪れる中しなの鉄道側もさまざまなイベントを開催し、3月2日にはリバイバル急行「信州2・1号」と日本旅行主催の団体臨時列車「思い出の白山号」の2つが運転されました。そこでこの2列車への乗車をメインに据えた旅行を計画し、3月1日から2泊3日で東海・信越・北陸地方を周るプランで決行としました。今回はメインイベントだった旅行2日目について書きたいと思います。前後の行程については私のTwitterまとめ【自分用まとめ】とある学生の旅行記録 ありがとう国鉄色-思い出の信越本線編-をご覧ください。

長野駅周辺で宿泊し、8時過ぎに出発。今までのことを考えるとこれまでに例を見ない遅い出発となりました。8時35分に篠ノ井駅に到着し、ここで9時15分発の臨時急行信州2号を待ちます。入線は通常のしなの鉄道線直通列車が入る1番線ではなく、長野方面行きの2番線でした。長野行き普通は3番線に変更され、発車約25分前の8時51分に入線。停車時間が長いということもあり、早めに浅間山側の窓側席を確保して撮影に向かいました。

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なつまちラッピングの115系と発車待機中の169系S52編成。JR線内でこの2列車が並ぶことはこの先もうないかもしれません。

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169系は幕ではなく昔ながらのサボ表示です。1号車と2号車(写真左)は本来の運転区間である篠ノ井-軽井沢表示ですが、3号車には往年の上野↔長野の表示が入れられました。印象的な国鉄フォントと今は亡き急行の文字が美しく見えます。

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出発を待つ169系を違うアングルから撮影。3両という短い編成ではありますが、やはり普通列車にはない風格を感じます。右の写真は発車待ちの列車側面にピントをあわせて撮影。写真でしか見たことのない急行列車全盛期の賑わいを彷彿とさせる光景です。

列車は定刻9時15分に篠ノ井を発車し、屋代と戸倉に停車。戸倉から上田の間では記念乗車券も配られました。営業区間内で硬券を手にしたのは初めてかもしれません。上田を過ぎるとそろそろ浅間山が遠くに見えてきて、そこから先は角度を変えつつ山を眺めながらの旅になります。田中駅通過後の25‰勾配区間では車掌さんのアナウンスもあり、重厚なモーターの唸りを存分に体感してきました。中間電動車の台車上の席を選んだのは正解だったかもしれません。
あっという間に小諸に到着すると急行信州の旅もあと少し。大曲と呼ばれる有名撮影スポットを通過し、定刻10時25分に軽井沢駅に到着。車内発券と言われていた急行券は乗客の多さもあって結局まともに発券できなかったようですが、回送待ちの間に車掌さんのところに買いに行きました。この後編成は一旦引き上げ線に入り、思い出の白山号との並びの撮影会に備えて入れ替え線に回送されました。

ツアー旅行の受付を済ませ、いよいよ白山号入線となりました。今回充当されたのは新潟車両センター所属の485系K18編成で、普段は「北越」などの運用に入っているようです。

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美しい塗り分けの国鉄特急と国鉄急行のツーショット。国鉄車両ファンにとってはたまらない並びです。大混乱が予想された撮影会でしたが特にトラブルもなく無事に終わりました。

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6両編成のうち軽井沢寄りの2両にはシールで再現された往年の行先表示幕が入れられていました。

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軽井沢駅から先は長野新幹線開業時に廃止となりましたが、旧1番線ホームは当時のまま残されていました。低い石積みのホームとトタン張りの屋根になんとも言えない味わいを感じます。

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列車は定刻12時ちょうどに軽井沢駅を発車し、浅間山を右手に快走。雪化粧した雄大な火山は地元では決して見られないもので、見えなくなるまでずっと眺めていました。

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車内では昼食用の駅弁が配られました。碓氷峠越えといえばおぎのやの峠の釜めしが有名ですが、そのおぎのやの特製弁当です。特急列車に揺られながら食べる駅弁はやはり格別の美味しさでした。

篠ノ井からJR線に入り、かつて白山号が駆け抜けた信越本線を疾走していきます。信越本線内は強風の影響で若干の速度規制がかかり直江津到着は約9分の遅れとなりました。それでも大きなトラブルを起こさず猛吹雪の中でも走れるあたり、やはり国鉄車両は頑丈にできているのでしょう。

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本来は直江津駅で写真撮影時間があったのですが、遅れの影響でここの停車時間を削って定刻に回復となりました。ごった返していた白山号の撮影は諦め、隣で発車を待つ普通妙高号を撮影。普通列車ながら特急車両を使う乗り得列車といえるでしょう。189系あさまと言えば信越本線の顔だった列車であり、その車両に遭遇できるとは思わなかったので大変感動しました。

直江津駅で遅れを回復し、方向転換して特急街道こと北陸本線に突入。時々見える日本海ははるか沖まで荒々しい波が立っていて、これぞ冬の日本海という風景でした。ここから先は疲れていたこともあり時々ウトウトしながら金沢までのんびり揺られることにしました。途中梶屋敷-糸魚川間のデッドセクションを楽しみつつ、長かったような短かったような6時間の旅を終え、列車は無事金沢に到着となりました。

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直江津側のヘッドマークは絵入りではなく文字オンリーの古いマークです。15分程度の停車の後、その日の宿である金沢車両センターへと回送されていきました。なおこの編成は次の日には所属の新潟車両センターへと返却回送されたようです。

1日目と3日目もハードな乗り潰し旅行でしたが、今回は2日目のインパクトがあまりにも強かったので記事にしました。少しずつしかし確実に減りつつある国鉄車両をこれだけ堪能できたのは初めてだと思います。急行信州の復活運転に踏み切ってくれたしなの鉄道に、それに合わせて白山号を走らせてくれた日本旅行とJR東日本には心から感謝しています。次にこれだけ国鉄車を楽しめるのはいつか、そもそもそんな日が来るのかどうかすらわかりませんが、乗れる列車は乗れるうちに乗るスタイルは今後も続けていきたいと思っています。最後に、169系が最後の日まで無事に走り続けてくれることを祈りつつ、今回の締めとさせていただきます。それではまた。
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