なんでもない毎日が、かけがえのない宝物なのん

DD51-1183製作記

お久しぶりです、マヤカンです。またしばらく間が空いてしまいましたが遠征等はちょいちょい行きつついつも通りの鉄ライフを送っておりました。就活?なんのこったよ
まぁ遠征の話はTwitterでさんざんしてるのでいいとして、今回は久々の模型ネタです。相変わらず仕掛品ばかり増えて一向に完成しない悪癖が加速しておりますが、そんな中珍しく納得できるクオリティで仕上がったモノができたので今回はその加工点を書こうと思います。まぁいつも通りの備忘録ですが……

関西でネタを撮っていると絶対にどこかで遭遇する車両、というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。人それぞれ印象深い車両というのがあるとは思いますが、私はやはり宮原のDD51が真っ先に浮かんできます。定期運用こそないものの団臨や工事列車を中心に縦横無尽の活躍を続けるDD51は模型の世界でも汎用性が高く、運転会では仲間の持ち寄った模型と合わせてさまざまな列車を再現できる万能の1機です。そんな宮原のDD51を徹底的に作りこむべくあちこち改良してみました。

まずはベースとして使える車両ですが、これはKATO7008-3「DD51 後期暖地型」およびTOMIX2219「DD51-1000形 暖地型」にほぼ絞られます。どちらも出来はいいらしいのですが、KATO製品は運転席窓が寸詰まりでやや見た目の面で劣るため、窓形状を忠実に再現しているTOMIX製品を選びました。既に生産は終了しており中古でもなかなか出回らない人気の1台ですが、東海方面の知人が掘り出してくれた1機を譲り受けいざ加工スタートです。

何はともあれ最初の加工はナンバープレートから。宮原には1109・1183・1191・1192・1193の5両が所属していますが、TOMIX製品にはこれらのナンバーは入っていない(すべて後藤総合車両所所属車)ためKATOのAssyパーツを調達してきました。しかしナンバー周辺の表現がKATOとTOMIXでは大きく異なりKATOのほうがかなりナンバーが大きい……ということで裏を少々削って装着。かなりギリギリではありますが、ナンバーは大きいほうが存在感もあっていいと思います。パーツには1183と1192が含まれておりどちらも人気のあるカマなので迷いましたが、製作開始時によく撮っていた1183をチョイス。なかなか良い雰囲気です。
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(前面)
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(側面)

次の加工点はキャブの屋根上の個体差再現となります。宮原のDD51は5機しかいないにもかかわらず屋根上はそれぞれ微妙に異なっており調べるのに苦労しました。製品には列車無線アンテナ装着済みの屋根が標準装備されており、それとは別に国鉄時代を再現するため無線アンテナのない屋根も付属していますが、どちらも合致しないという状況なので細部を弄っていきます。下の画像は2つの屋根の比較です。

右が国鉄時代のもの(ただし屋根切り欠きの練習のためアンテナ取付準備工事済み)、左が加工・再塗装後のものです。加工点はSGエキゾースト・ベンチレーターの撤去と列車無線アンテナの増設です。先述の屋根上の個体差というのはこれらの機器の撤去・移設状況の違いであり、1183号機は全車に装備されている換気扇以外の屋上機器がすべて撤去されていましたためその姿を再現しています。作業としては単純で、機器を適当に切り落として空いた孔をプラ板で埋めただけです。またJR西日本のDD51は(おそらく)全車キャブの前後2箇所に列車無線アンテナが装備されており、こちらは屋根を切り欠いて予備パーツをつけることで対応しました。

一旦は再塗装まで終えたものの、吊り上げ用フックをモールドのまま放置したことが妙に気になってきたので一旦塗装を剥がしてやり直し。適当な真鍮線でフックを作って装着しました。未塗装状態だと屋根の加工方法もよくわかると思います。横から見るより見下ろすことが多い模型では特に屋根上が目立つため気合を入れて整備してみましたがそこそこ綺麗に仕上がったので満足です。
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屋根上と並んで大きな加工点となるのがタブレットプロテクターの取付です。パーツは銀河モデルN-250「プロテクターセット DD51A寒冷地用」をそのまま使用しました。側面の一部のプロテクターは製品段階でモールドされていますが、それを削ることなく上から貼り付けるだけで済むというスグレモノです。こちらも本体同様生産が終了しており探すのに苦労しましたが、秋葉原のポポンデッタから取り寄せて事なきを得ました。金属製パーツだけあって製品状態とは比べ物にならない精密さで、側面がぐっと引き締まります。ちなみに装着にあたっては通常のゴム接着剤(Gクリヤー等)ではなくGSIクレオスの「美透明接着剤」を使用しました。通常製品と比べてチューブから出した時の粘り気が薄いうえに硬化まで時間がかかるため伸ばしやすく、かつ完全乾燥すると光沢なしの透明に仕上がるため塗膜を痛めたくないこのような加工にはぴったりでした。はみ出した時は硬化前であれば爪楊枝の先で巻き取ったりアルコールで拭き取ったりできるため、まさに万能のパーツ用接着剤と言えるでしょう。少々値は張りますが持っていて間違いなく損はしないと思います。
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その他細かな加工は
・Hゴム色差し(製品グレー→加工後黒・JR仕様)
・スノープロウ色差し(折れ目部分に細く白を追加)
・区名札貼付
・カプラー交換
の4点です。省略しても問題ない工程ばかりですが、個人的にHゴムの色はJRと国鉄を区別する重要な要素なので是非ともやっておきたいところでした。色差しにはガンダムマーカーが手軽で向いていると思います。またスノープロウについては自分でもまったく気づいておらず、友人に指摘されて初めて工程に追加しました。宮原車でこの白線をはっきりと認識できる写真はなかなかありませんが、後藤総合車両所で全検を受けたカマには必ずこの白線が追加されるらしく、出雲牽引機を彷彿とさせる「後藤の誇り」のようなものだとか。軽く塗ってみると確かに良いアクセントになり、より精悍な顔つきになりました。

ここまでで車体加工は終わりで、走行に支障もなく大幅なディテールアップができました。ここから先は完全に個人の好みな加工点の話になります。
近年はLEDの小型化も進み、鉄道模型にもそれらが採用されることが多くなりました。TOMIX製機関車にもLED照明が標準装備されていますが、多くがオレンジ色LEDで輝度も低く、お世辞にも実感的とは言えず批判も多いものです。私も最初は気にしていなかったのですが、実際に運転会等で走らせてみるとやはり輝度の低いオレンジLEDをけなしたくなる気持ちはよくわかりました。そこで適当な電球色チップLEDを買ってきて換装に挑戦。ライト基盤はボディを外すと簡単に出てくるのでこれを取り外し、小型ニッパーでもとのLEDを切り落とし、基盤に残ったハンダは吸取線で丁寧に除去してから新たに電球色チップをハンダ付けするだけです。基盤には+/-が書いてあったため迷うことなく作業できました。
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効果はご覧のとおり。色合い・輝度ともに完璧で、一度これを見てしまうともう薄暗くて陰気なオレンジLEDには戻れなくなりました。カマの生きている証たる前照灯、妥協しなくて本当によかったと思います。ハンダ付け環境の整備も考えると決して安い工作ではありませんでしたが、それだけの価値は十分にあったと思います。回路との相性のためか、弱電圧での常点灯時はロービーム、きっちり電圧をかける走行時にはハイビーム程度の明るさになり非常に実感的です。これで全工程終了、完成です!

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(側面1)
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(側面2)
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(全体)
すべての加工を終えて1人撮影会。背景が文字通りゴミなのは見なかったことにしよう。製品段階で既にハイグレード仕様だけあって細部まで精密に作られており、加えて特定機再現のために加工したポイントがしっかりと自己主張していて文句なしの仕上がりです。ウェザリング等も考えましたが、御召予備機まで務めた1183号機にはやはりピカピカの姿が似合うということで特に弄っていません。1192号機と人気を二分する(と勝手に思っている)人気のカマの魅力を模型でも実感できました。初陣には何を牽いて走らせようか今から楽しみです。

今回利用した製品はどちらも生産が終了しており再生産の予定も今のところはなく、現状入手困難であると言わざるをえない状況です。しかしここ数ヶ月TOMIXではDD51各タイプの再生産が続いているためこちらの製品もそのうち再生産されることでしょう。本体が出れば需要のあるプロテクターパーツもいずれ再販されると思います。2台目が手に入るのはしばらく先になりそうですが、いずれは1192号機との黄金重連コンビで「サロンカーなにわ」や「トワイライトエクスプレス」等を牽いて巨大レイアウトを爆走させてみたいものです。
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