なんでもない毎日が、かけがえのない宝物なのん

三江線乗車記 ほか

お久しぶりです。旅行やら何やらで少々間が空いてしまいました。
前回の東海・上信越ツアーから約3週間、高校の時の知り合いとの旅行ということもあって山陰方面に足を運びました。ネタに全力を尽くすメンバーだけあって旅行中さまざまなネタが生まれたのですが、それを書き出すとキリがないのでいつものTwitterまとめ(【自分用まとめ】とある学生の旅行記録 中国地方放浪編)をご覧ください。3月23日から26日朝までが団体旅行、それ以降がいつもの放浪記となっています。今回は単独行程2日目の夕方に乗った三江線について書きたいと思います。

朝から小野田線を乗り潰し、山口線で日本海側に抜けて江津にたどり着いたのは14時過ぎでした。現在三江線で乗り通しが可能な列車は3本だけという非常に乗りづらいダイヤとなっており、始発の次に乗り通せるのは15時過ぎまでないという有様です。もっとも本数を増やしたところで乗客は増えないので、このようなダイヤになるのも残念ながら当然なのですが……

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江津駅東向きの写真。左側をまっすぐ進むのが山陰本線、右にカーブしているのが三江線です。本線側の先に見える鉄橋は江の川の鉄橋で、ここから三江線は最後まで江の川を眺めつつ走ることになります。

冷たい弁当を片手に待つこと30分、単行キハ120が入線してきました。朝は2両編成で運転することもある三江線ですが基本は単行ワンマン運転です。江津からしばらくは進行方向左側に川が流れているので、とりあえず外を眺めつつ遅めの昼食をとることにしました。

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江の川は川幅・水深とも十分にあり、飯田線で見た天竜峡を彷彿とさせる景色が続いています。線形が悪いため速度は出ず、そこかしこに35km/h制限の標識が立っていました。のんびり景色を楽しめるのは素晴らしいのですが、このスピードで4時間近くかけて走るというのはなかなかの苦行でもあります。

石見川本あたりまでは地元民とおぼしき乗客も散見されましたが、浜原に着く頃には同族らしき人ばかり残り、いかにも過疎路線といった雰囲気に。携帯はひっきりなしに圏外になり、特に暇つぶしアイテムも持っていないためぼんやりと景色を見て過ごしました。

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途中の浜原では列車交換があります。ここはこの路線の中ではそれなりに大きな駅で、深夜の回送車両停泊もあるとのこと。さすがに4時間近くを交代なしで運転する運転士さんもお疲れのようで、交換待ちの間にホームに降りてストレッチなどしておられました。二言三言話して記念撮影を頼むと快く承諾していただけました。都会の路線では絶対にありえない光景だけに何やら心温まる停車だったと思います。このしばらく後に停車した口羽でも同じような光景が見られました。

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浜原を出て1時間程度で宇都井に到着。ここは地上20数メートルの高さに駅があり、まさに空中駅といった雰囲気です。乗客全員が降りて思い思いに撮影していました。全線を通して景色はいいもののこれといって飛び抜けた見所がないこの路線において、この駅は貴重なスポットではないでしょうか。

この日は時折雨のぱらつく曇天ということもあって、18時頃にはすっかり暗くなっていました。最大25km/h制限まで存在する区間もあり、一向にスピードが上がらない旅でしたがそのぶんのんびり景色を楽しめたと思います。臨時通過扱いの長谷駅を通過すると終点は目の前で、すっかり日も落ちた18時47分、列車は無事終点三次に到着しました。心なしか少しばかり安堵したように見えた運転士さんにお礼を言って下車。回送列車に乗って引き上げていった運転士さんが最後に手を振ってくれたのには感動しました。

乗る前はただの過疎路線とたかをくくっていましたが、乗ってみれば今までで一番と言ってもいいぐらい印象に残る路線でした。雄大な江の川の景色や里山の風景、混雑知らずのゆったりした快適な旅、そして他の路線にはない乗客と乗務員の交流と、派手さはなくとも心温まる要素がたくさんあると思います。岩泉線の廃止が決定した今、JRグループでもっとも廃止が近い路線は間違いなくここでしょうが、このままなくなってしまうのはあまりに惜しいと感じました。JRでは乗車率アップのために石見神楽とタイアップしたイベントや写真コンテストなどさまざまなイベントを開催しているようです。18きっぷで乗った私が言えることではありませんが、やはり残すには乗るしかないのでしょう。乗客ゼロだった対向列車などを見る限り状況は芳しくないようですが、地元の人にとってはなくてはならないのもまた事実です。また旅行者にとっても、時間さえ合えばそれなりに需要はあるはずです。次に乗れるのがいつになるかはわかりませんが、この線の活性化を願いつつ今回は締めさせていただきたいと思います。それではまた。
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Author:マヤカン
他愛もない趣味活動の記録と記憶。
釣ったり撮ったり走ったり。日々是平穏、暢々日和。

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